海外旅行で日本入国時にPCR検査する手順をまとめます。


接種してようが、してまいが、感染したら海外旅行保険会社へ証明が必要

仮にワクチンを3回以上接種して海外旅行し、帰国して感染発症したとしても、海外旅行保険会社に「渡航先で感染した」という証明をしなくては保証の対象になりません。

「渡航先で感染した」と証明するためには、ワクチンを接種していようと、いまいと「PCR検査の陰性証明」が必要なのです。

なので保険まで気を遣っている人は日本出入国前後でPCR検査をします。

つまりいつ検査すればいいの?

基本的にPCR検査陰性証明を求めているのは
渡航先出国前(日本入国前)のみです(2023年3月現在)

しかし渡航先で感染して保険会社の保障まで受けるには、
ワクチン接種していようが、していまいが

・日本出国前
・渡航先出国前(日本入国前)
・日本入国後

でPCR検査をして「渡航先で全く感染しなかった」と証明されます。

日本出国前のPCR検査の場所と同様にPCR検査してくれる場所は
・各都道府県の無料検査事業(無料、高確率で翌日夕方結果)
各都道府県の無料検査事業サイト
・ドラッグストア(無料、おおむね翌日夕方結果)
・木下グループPCRセンター(有料・即時)

https://covid-kensa.com/
です。

一つずつまとめます。


日本出国前のPCR検査(任意)

出国前に日本でPCR検査できる場所を紹介します。
この行為は任意ですが、ワクチン接種していようといまいと旅行傷害保険加入するなら、仮に渡航先で感染した場合、渡航前後で保険会社へ証明が必要になるので必須になります。

出国前にPCR検査しましょう。検査できる場所はいくつかあります。

ただ公的機関としてやっている各都道府県の無料検査が確実です。

旅行する日の前々日か、前日が望ましいです。PCR検査の陰性証明は検査日+72時間(3日間)有効です。
「渡航先から3日以内に帰る」のであれば、日本から旅行へ行く前日にPCR検査すれば、渡航先から日本へ入国する際にその陰性証明が使えます。

各都道府県の無料検査場であれば、翌日の夕方頃にはほぼ確実にメールかLINEで結果が届きます。

(例)

各都道府県の無料検査

各都道府県ごとで無料検査を公式に行っています。ここでPCR検査を希望しましょう。
毎日やっているわけではなく週に1~3回程度です。旅行日に合わせてやりましょう。

内閣官房ホームページ
各都道府県の無料検査事業サイト

検査の種類

PCR検査(鼻腔ぬぐい、鼻腔頭ぬぐい)・・基本は医療者にやってもらう
PCR検査(唾液)・・自分でやる
抗原検査(定量、鼻腔ぬぐい)・・基本は医療者にやってもらう
抗原検査(定量、鼻腔頭ぬぐい)・・自分でやる
抗原検査(定性、鼻腔ぬぐい)・・医療者にやってもらう
抗原検査(定性、鼻腔頭ぬぐい)・・自分でやる
があります。

上ほど料金が高くて時間がかかりますが、感度が高いので正確です。

日本国内では「自分でやる」
PCR検査(唾液)
抗原検査(定量、鼻腔頭ぬぐい)
抗原検査(定性、鼻腔頭ぬぐい)
が主です。

唾液を渡された試験管に溜めて→検査官に渡すPCR検査か、
鼻の手前を綿棒でほじって→薬液の入った試験管に入れて→検査板に数滴垂らして色が変わるか見る抗原検査です。
PCR検査は翌日、抗原検査は15~20分後に結果が出ます。

「国内の全国旅行支援割引」の利用なら一番下の抗原検査(定性、鼻腔頭ぬぐい)で許可されています。
国内の全国旅行支援割であれば、初日さえ陰性証明を提出すれば連泊でも使えます。

PCR検査なら検査した日の翌日三日(72時間)まで有効です。
抗原検査は検査した日の翌日一日しか有効ではないです。

基本はPCR検査を選ぼう

抗原検査かPCR検査を選べますが、できればPCR検査を選びましょう。

抗原検査(定量・定性)は感度が低く陰性証明が有効な期間も1日のみなのでおすすめしません。

3日間、陰性証明が有効なPCR検査をしましょう。

公的な機関の結果は、ほぼ確実に翌日の夕方頃に来ます。
(遅れても翌日らしい。私は過去に5回ほどPCR検査しましたが、結果が翌日夕方より遅れたことは一度もなかったです。)

薬局ドラッグストア

どうしても上記で予定が合わない場合、
ウェルシアやスギ薬局やVドラッグなどの薬局でも無料PCR検査をやっているところがあります。

ドラッグストア薬局もPCR検査を毎日やっているわけではなく週に1~3回程度です。旅行日に合わせてやりましょう。

薬局での検査結果は1日か2日後に届きます。前日か前々日に受けましょう。

ドラッグストアのPCR検査を試しましたが、基本的には翌日の夕方までには結果が届きました。
(ただ公的機関の検査よりは、確実に翌日に届くと断言はできない模様。ドラッグストアの薬剤師より伝聞。)

木下グループPCRセンター

公的機関でもドラッグストアでも日を逃したり、間に合わなかったりする場合は、有料で木下グループのPCRセンターへ行きましょう。
都市部であれば1つはあります。

木下グループPCRセンター
https://covid-kensa.com/

PCR検査は2900円。遅くても翌日に結果が出ます。

空港などでは「エクスプレスPCR検査」もやっています。9800円で20分でその日に検査証明を発行してくれます。

ビジット・ジャパン(visit japan)のアプリをスマホにインストールして入れておこう

ビジット・ジャパン(visit japan)アプリをスマートフォンにインストールしておきましょう。

Visit Japan Web | 操作設定
https://youtu.be/zjE6hBjO8Hs

日本のデジタル庁が出している日本入国時に使う公式アプリです。

これはワクチン接種している人も共通です。
できればメールとパスワードと個人情報やパスポート番号など基本設定まで済ませておくといいです。
最低でも先にインストールしておくと旅先で余計な手間が減ります。

ワクチン接種証明を持っている人は先に登録しておいてもいいです。

渡航先でPCR検査を受ける予定の方への使い方はまた後述します。


渡航先から日本へ出国前のPCR検査(必須)

ここではドイツのフランクフルト国際空港のEcoCareでPCR検査を紹介します。

日本へのPCR検査の入国規定は「日本入国前72時間以内に受けたPCR検査」です。

1.渡航先でPCR検査を受ける

72時間以内に帰国予定だったので、出国の前々日に空港でPCR検査をしました。

事前に予約が必要かと思いましたが「空いているので予約なしで来てください」と事前に言われていたので飛び込みで受けました。

ただ事前にEcocareのアカウント登録だけはしておいたので係の人に👍とされました。

ページの右上のRegister→名前とメールを登録→アカウントプロフィールのQRコードが表示されるようになる
(登録画面から自分のプロフィールQRコードを出しておくか、事前にプロフィールQRコードを印刷しておくと良いです)

フランクフルト空港のEcoCareの場所はターミナル1のブロックBのエレベーターで上へ上がって、連絡通路を抜けた歩く歩道の奥にあるので分かりにくいです。

ターミナル1のブロックBのエレベーターで上へ上がって

連絡通路を抜けて

歩く歩道を抜けた右奥

◆EcoCare
URL: https://flughafen-frankfurt.ecocare.center/en/(フランクフルト空港)
住所:
Terminal 1: 地下階 ターミナル1と長距離列車駅(The Squaire)の間の通路中央
Terminal 2: ターミナル2とP8駐車場 U4階との連絡通路
ターミナルマップ: https://onl.sc/yRL3s3T
電話番号:+49 211 387 895 73
営業時間:24時間
検査方式:RT-PCR
検体採取: □鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合
料金:
Travel Covid-19 Certificate for Japan ≈ 12H 12時間で結果判明:€99
Travel Covid-19 Certificate for Japan ≈ 6H 6時間で結果判明:€119
Travel Covid-19 Certificate for Japan ≈ 1.5H 1.5時間で結果判明:€169
Travel Covid-19 Certificate for Japan ≈ 30min 30分で結果判明:€289
※6時間のものをご予約される場合、検査結果通知が帰国便のチェックイン締め切り間際になる、
または当日の混雑具合によっては間に合わない可能性がございますのでご留意ください。
検査結果の通知方法: Eメール/オンラインポータル
日本政府の書式対応可否:可
ご予約方法:Webサイト URL: https://flughafen-frankfurt.ecocare.center/

私は12h結果コースで€99(€79+日本型書式€20=14206円 現在)支払いました。2023年現在は日本入国用の書式指定ないので探せばもっと安い検査所はあります。

中国と日本だけ。国内外問わず日本入国のためにこんなコストを支払わなければならないのは間違ってます。本来は無料であるべきです。

またここでもWISEカードでユーロでそのまま支払えたのでお得でした。

€99(16000円ほど。しかも日本人と中国人だけ値上げされている)も支払うので、円安前に円をドルにしてから、秋のドル高ユーロ安時にユーロに替えてデビッドカードでユーロをユーロ払いするという荒業をやって、円支払いより少しでも安くできた。

これも全てWISEカードのおかげ。
シンガポールでもシンガポールドルを現金両替せずにこれだけで済んだ。
ドル高のドルからユーロへも即両替してヨーロッパでもこれで全て払えました。
便利すぎますね。

海外で買い物・海外旅行保険で愛用おすすめ最強クレジットカード3つ

2.結果がメールで届く

このように陰性証明がメールで届きました。
夕方17:00頃にPCR検査を受け、メールが届いたのがその日の25:00頃でした。(12hコースを選び、結果は8時間後に届きました)

印刷はする必要はないです。
必要になるのは「ドイツ出国時」ではなく「日本入国時」です。「日本への入国時」に必要になります。

3.ビジット・ジャパン(visit japan)のアプリに陰性証明を登録

ビジット・ジャパン(visit japan)アプリに陰性証明をアップロードします。

陰性証明をアップロードすると数時間後には確認されます。

Visit Japan Web | 操作設定
https://youtu.be/zjE6hBjO8Hs

ここで登録した上記の画面を、日本の検疫で見せることになります。

日本入国後のPCR検査(任意)

日本へ帰国しても「もしかして渡航先で感染したのでは…?」「症状が出ていなけど不安」そうなると思います。

この行為も任意ですが、ワクチン接種していようといまいと旅行傷害保険加入するなら、仮に渡航先で感染した場合、渡航前後で保険会社へ証明が必要になるので必須になります。

日本出国前のPCR検査の場所と同様にPCR検査してくれる場所は
・各都道府県の無料検査事業(無料、翌日夕方結果)
各都道府県の無料検査事業サイト
・ドラッグストア(無料、おおむね翌日夕方結果)
・木下グループPCRセンター(有料・即時)

https://covid-kensa.com/
です。

これで晴れて
・日本出国前
・渡航先出国前(日本入国前)
・日本入国後

でPCR検査をして「渡航先で全く感染しなかった」と証明されます。


ワクチン未接種差別問題を知ろう

2023年現在「ワクチン3回接種」で日本入国可能いうのは非科学的です。2020年、もう3年以上前のウイルス株です。とっくに効果も切れています。

「打った人」「打たない人」だけではないのです。間に「打てない人」がいることを多くの方に知ってほしいです。
単にワクチンを嫌って「打たない」のではないのです。


先天性の障害で打てない人、基礎疾患や年齢や信条で打てない人、1回目や2回目で副反応が強くて打てない人。
そんな「打たない人」ではなく「打てない人」もいる中で、「ワクチン3回接種者のみ」というのは公然と差別になります。

ワクチン接種証明は「3年前の株で重症化しなかった証明(とっくに切れている、今は感染してるかも)」
PCR検査の陰性証明は「今現在、感染していない証明」です。

PCR検査の方が重要に決まっています。