日本では、神様の眷属(けんぞく)の象徴として稲荷神社(狐)、八幡神社(鳩)、天神神社(牛)、春日神社(鹿)がある。
眷属とは動物のこと。
経典に登場すれば信仰の対象にされたり、経典が伝わる以前よりその土地で動物を信仰していたことにも由来する。
眷属系は低属な分、願掛けすれば速効性があると言われている。
日本で多いのは「きつね、ハト、うし、シカ」だ。
キツネの稲荷神社(狐)
稲荷は、ヒンドゥー教のダーキニー(荼枳尼天:だきにてん)。
ヒンドゥー教=仏教系の豊川稲荷(愛知県)の流れと、
稲荷(イネ・ナリ)で日本古来=神道系とする豊穣・食物の神の伏見稲荷(京都府)の流れ
の2つがある。
しかし今となっては神仏習合で同じものだ。
日本古来は伏見だが、世界の元ネタに近いのは豊川だ。
この稲荷信仰の仏教・ヒンドゥー系(愛知県・豊川)と神道系(京都府・伏見)の分かれ方は、諏訪大社の本宮・前宮の関係にも似ている。
表の日本神話(建御名方神、八坂刀売神)、裏のミシャグジ信仰=アニミズム。
出雲大社の、表の日本神話(大国主命)、裏の龍蛇神(アニミズム)も同じ。
ハトの八幡神社(鳩)
八幡神社の鳩は、宇佐八幡宮(大分県)から石清水八幡宮(京都府)へ応神天皇(八幡様)を勧請する折、白い鳩が道案内をしたそうだが、口伝だけで出典不明だ。
しかし「道案内の鳥」というキーワードが重視されることから、
和歌山県(熊野)から奈良県(大和)まで神武天皇を道案内した八咫の烏と推測される。
しかも神武天皇から皇軍の「軍神」として祀られてるので、八幡神社の八幡様(応神天皇)の「皇祖神・武神」の道案内の話と、あまりに共通点が多すぎる。
実際に、ヒンドゥー教にも鳩摩羅天(くまらてん)=韋駄天という「ハト」を連想させる大自在天(シヴァ神)の息子がいる。
鶴岡八幡宮(神奈川県)では「鳩サブレ」にされた。
ウシの天神神社(牛)
日本では天満宮の「天神信仰」で牛が祀られている。
これはインドのヒンドゥー教のシヴァ神の乗り物、白牛(聖牛ナンディン)の名残りだ。
シヴァ神(ヒンドゥー教)→大自在天(北伝仏教)→天神(神道:菅原道真)なのでルーツも同じ。
驚くことにcow(牛)とbeef(牛肉)も同じく印欧祖語で同語源のgwou。
語源が同じだ。
ラテン語とフランス語を通してgwou→beef(英語)になった。
牛といえば世界共通でインド由来ということだ。
シカの春日神社(鹿)
春日大社の鹿は、平城京鎮護のため鹿島神宮の武甕槌命(タケミカヅチ:藤原氏守護神)を春日大社の祭神に勧請した時、武甕槌命は白鹿に乗って来たという伝説から鹿を神使としている。
ヒンドゥー教の叙事詩ラーマーヤナの3巻でも「黄金の鹿」が出てくる。
天照大御神の指令で天迦久神(アメノカグノカミ)が遣わされて、
出雲の大国主命に「国譲り」の交渉に向かわされたのが、武甕槌命(鹿島神宮の祭神)と経津主神(香取神宮の祭神)。
しかし利根川を挟んで相対するように位置するので仲が悪かったようだが、後に藤原氏に春日大社としてひっくるめられてる。
元々、武甕槌命(タケミカヅチ)=藤原氏、経津主神(ふつぬしのかみ)=物部氏。
武甕槌命は布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ:藤原氏の鹿島神宮)、経津主命の布都御魂(ふつのみたま:物部氏の武器庫である石上神宮)。
それで物部氏は白い鹿に乗った武甕槌命(鹿信仰)に負けて奪われたことになる。
布都といえば蘇我馬子の妻が物部布都(布都姫)。
中大兄皇子と藤原鎌足(中臣鎌足)が、蘇我入鹿を大化の改新する。
倭人の天智天皇(=中大兄皇子)と藤原鎌足が、華僑の蘇我入鹿(=これが実は聖徳太子と同一人物)を倒したのが大化の改新なので、同じ華僑の蘇我も物部も、倭人と藤原氏に復讐されてる。
まとめ
まとめると、
稲荷神社(狐=ヒンドゥー教のダーキニー=荼枳尼天:だきにてん=白い狐)、
八幡神社(鳩=八咫烏のパクリ=大自在天の息子=白い鳥)、
天神神社(牛=ヒンドゥー教のシヴァ神の乗物=大自在天=白牛=聖牛ナンディン)、
春日神社(鹿=武甕槌命の白い鹿=藤原氏=ヒンドゥー教では不明)
となる。