インフルエンザ対策に明治のR-1ヨーグルトが良い、というステマ~比較検討実験の重要性~

心理学・精神医学

かつてマスコミが大々的に「インフルエンザに明治のR-1ヨーグルトが良い」と宣伝していたことがあった。

2012年1月17日のことだ。

明治が株価回復のためにマスコミと組んでR-1乳酸菌を勧めて売り切れていた。

2011年12月6日の粉ミルクでセシウム検出の大暴落から、R-1乳酸菌で株価回復を図っていた。

株主様へのアピールだった。

意図的なマスコミ戦略。

これがステマ(ステルス・マーケティング)だ。

気づかれずに間接的に宣伝して売る。

テレビだけ見てる人は当時、明治の粉ミルクからセシウム検出のニュース(明治の株が暴落した)なんて忘れていた。

そして別に乳酸菌は明治のヨーグルトでなくてもいい。
私はヨーグルトが好きで毎日食べている。
おかげで大きな風邪にもかからず大学卒業まで皆勤賞だった。

問題は「なぜ明治限定なのか」ということ。

インフル対策ならR-1じゃなくてもプロバイオやラクトでも良い。

森永でも雪印でも乳酸菌「飲料」でも良い。

なぜ明治のヨーグルト限定なのか、が株価暴落とで話が繋がった。

R-1がインフルエンザに良いという根拠にされる「R-1乳酸菌の長期間摂取した佐賀県有田町の小中学生の感染調査」は、
「R-1ヨーグルトを食べた子」と「牛乳の子(要するに普通の給食の子)」を比較してR-1が効くと言ってるだけで、
プロバイオやラクトフェリンなど「ヨーグルト同士」の比較ではない。

昔やっていたフジテレビの健康番組「あるある大事典」でもそうだったが、
仮に納豆ダイエットで「納豆が良い」と言うなら「納豆ダイエットしなかった人」と比較しなくては根拠にならない。

今回も、R-1乳酸菌が限定的にインフルエンザに良いと言うなら牛乳との比較ではなく「ヨーグルト同士」の比較が必要だった。

プロバイオやラクトフェリン等との比較がないといけない。

ヨーグルトや乳酸菌で腸を鍛えていればインフルエンザにかかり難くなる(もとい万病に対処できる)のは当たり前で、
なぜ明治のR-1乳酸菌限定なのか。

プロバイオやラクトフェリンのヨーグルトでもインフルエンザに効果あるに決まってる。

牛乳と比較してR-1の効能を述べても意図的にしか思えない。

明治のR-1乳酸菌のみが限定的にインフルエンザに良いとするなら、
森永のラクトフェリンや、
グリコのプロバイオや、
カゴメの植物性乳酸菌、
メグミルクのガゼリSP、
ヤクルトなどその他ヨーグルトと、
乳酸飲料も含めての比較がないと根拠にならない。

牛乳比較のみで、明治のみを推すのはおかしい。

「なぜ明治のR-1乳酸菌を、限定的にマスコミは勧めるのか。他の森永でもグリコ等々でもいいのに。」

ここから推察できることは1つだけで、先月のセシウム検出での明治株価の暴落の回復。

明治がスポンサーとしてマスコミに一枚噛んでステマしてるのだ。

当時の株価チャート見れば一目瞭然だ。

セシウム検出で落ちた明治の株価を、全マスコミがR-1ヨーグルトキャンペーンすることでたった一ヶ月でV字に回復させている。

明治のR-1乳酸菌をわざわざ買わなくてもよかったのに。

実際、R-1ヨーグルトはインフルエンザ対策に良い。

しかし、森永のラクトフェリンヨーグルトや、

カゴメの植物性乳酸菌ラブレや、

グリコのプロバイオヨーグルトなどでも十分に良い。

私もオススメだ。

習慣で腸を鍛えればインフルエンザに対処できる。

これはあくまで明治R-1乳酸菌の効果を「牛乳比較のみ」で見たもので、
他のラクトやプロバイオなどの乳酸菌との比較ではない。間違いなく他の乳酸菌でも同じ効果があるだろう。

【レポート】R-1乳酸菌使用のヨーグルト摂取でインフルエンザ感染率が低下 https://t.co/sWneARai

プロバイオティクスがインフルエンザに効果あり https://t.co/wk6lB60G
ラクトフェリンがインフルエンザに効果あり https://t.co/SQbuWXqS

他にも検索すれば山ほど論文が出てくる。

なぜ明治のR-1乳酸菌だけが今更プッシュされる必要があるのか。

大暴落した明治株を必死に助けようとする全マスコミという姿がそこにあった。

比較検討することの重要性を思い知らされた事件だった。

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