香港一人旅 1日目~ 空港から香港へ、香港・中環市内観光~
の続きです。
ホテルのすぐ裏にHSBC(香港上海銀行、匯豐銀行香港總行件)の中環(セントラル)の本店があったので覗いてきました。
HSBC銀行と日本との歴史
アメリカリーマン・ショック後の2008~2011年の頃、中国バブルで円高時に世界中から人気だったHSBC香港。
世界中から富裕層のお金がここに集まりました。母体がイギリスのロスチャイルド系でありながら、バブルの中国香港かつ新興国株にも投資しやすいという理由で人気でした。
日本では幕末に坂本龍馬をバックアップした人物、武器商人のトーマス・グラバー(1838~1911年)。(長崎に邸宅のグラバー園というのがありますね。)
そのトーマス・グラバーの属していた上海のジャーディン・マセソン商会(Jardine Matheson)。
その母体がここのHSBC(香港上海銀行)です。中国へ売ったアヘンのお金をイギリスへ送金する役割の銀行でした。
1993年にHSBCの本社はイギリスのロンドンになりました。しかし元の本社はここです。
そして道教が主流の香港において、このスタチュー・スクエア(皇后像広場)近辺は「パワースポット」と呼ばれています。
周囲は銀鉱群ばかりなのですが、それぞれ運気を手に入れようと「風水戦争」という目に見えない戦争が勃発しているのです。
中国銀行の気を跳ね返す
例えば、HSBCは龍脈(地中を流れる気の流れ、レイライン)の上に立地されています。
HSBCの屋上には、ライバルである隣の中国銀行に向かって大砲のオブジェが置いてあります。
これは正面が北を向いているHSBCにとって鬼門の方角である北東に何らかの抵抗をしようとしているからだと思います。
(風水では鬼門の場所に定期的に粗塩を撒くことが多い)
対して中国銀行は刃物のような三角形のガラス張りの建物でHSBCの邪気を切り裂こうとしています。
狛犬代わりのライオン
例えばHSBCの入り口には「阿吽の獅子像」があります。
日本でも神社の狛犬、あるいは家の玄関に犬の置物を置いてる人がいますね。
犬が魔を払い、運気を捕まえてくるというわけです。
「桃太郎」を思い出すと分かりやすいですが、「鬼」(牛の頭と寅のパンツ=鬼門)に対向するのは、「犬」と「猿」と「鳥」なのです。
同じ要領で「阿吽」(生と死:口を開ける生、口を閉じる死)で対照的に置くのは、日本の神社(神道)の狛犬や、仁王像(金剛力士)、沖縄のシーサーも同じです。
HSBC銀行の龍脈エスカレーター
HSBCは1階部分が不自然に空洞になっていて、2本のエスカレーターのみあります。
明らかに不自然な形の設置です。普通に隅に設置すればいいのに。
龍脈を建物で妨げるのではなく、地中の気を自然のまま通して上にあげようとするわけです。
ちなみにエスカレーターの方角は、北西(サルの方角)、西(トリの方角)、南西(イヌの方角)です。
鬼門(牛と寅)を倒す桃太郎(サル・トリ・イヌ)です。
太極拳している広場で見つけた変な鳥
スタチュー・スクエア(皇后像広場)はそのせいか太極拳や運動をやってる人も多く見かけます。
目の前にはサー・トーマス・ジャクソン(Sir Thomas Jackson, 1st Baronet 1841~1915)の銅像があります。
うn!?
頭にハトが止まってるやないか!
銀行員が一気にマギー司郎みたいなマジシャンに。
周囲の人も誰も気づいてないのが余計に一笑を誘いました。
奇跡的な瞬間に巡りあえて光栄でした。
※鹿子鳩(Spotted Dove)という南中国特有のハト。鳴き声もなんか変。
このトーマス・ジャクソン(スコットランド生まれ)はHSBCを大きくすることに貢献した人物ですが、トーマス・グラバー(アイルランド生まれ)とほぼ同年代を生きています。
上海から日本の江戸幕府倒幕のために武器売ってたジャーディン・マセソン商会の支店営業のグラバーと、香港でその決済をしていたHSBC本社ジャクソンとでは支店長と本店社長の差がありますが、名前が似ているのは偶然でしょうか。
続く
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