何でこんな物価高で不景気なんだ?と聞かれて「お金刷りすぎと戦争による物流規制で、世界中がドルを買いすぎた」と1行にしては端的に即答できた。
カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポール等のドル圏がアメリカドルに連動しているので引っ張られてしまい通貨高による金持ち国に。観光業はGDP比6%もなく、資源国であればまだしも、香港やシンガポールは金融島なので隣国から観光客も移住者も高すぎて住めずに不景気へ。
ドル圏のGDPの観光業比(%)ニュージーランド(5.8)、シンガポール(5.5)、香港(4.5)、オーストラリア(3.1)、アメリカ(2.8)、カナダ(2.0)順。
基本これらの国はドル高になっても失うものは少ないが、資源国でない金融のシンガポールや香港は不動産ごと物価高が飛んで一般人が住みにくくなる
そもそも逆イールドからの、利下げからのコロナショック、そして量的緩和から、デリバティブ市場からTビル回帰ドル買いが起こって、理由付けにウクライナ戦争、更に利上げで逆イールド継続。
そしてその米国債を世界一保有してるのが日本なので、ドル円がモロに食らう異常事態の4年間。
ドル高により、シンガポールであればマレーシアやタイ、香港であれば中国等の隣国からの旅行客が大減少したのが、そもそも現地人も物価高で住めない国になってる証左であり、ドル高が続く限りはその傾向。
米国株の暴落があればドル安になるがこれから数ヶ月以内の急落を最後に、またドル高回帰する。
日本は製造業が主なので観光業なんてGDP比1%程度しかない。昔なら円安なったら減税して内需投資してガンガンに輸出する日本のターンのはずだが
失われた円高40年で工場も技術も外国へ流出し「日本人のカネをアメリカ様へ投資、インバウンドのカジノ裏金みつぎでアメリカ様を喜ばそう」と最後の尻尾振り
ドルと円で円の価値がペラッペラになってることが分かるのに、
なんで米国株と日本株の話になると対等みたいに米国株が下がって日本株に買いが入るみたいな謎の論調が出るんだろう。証券会社の営業トークだろうか。
日本人だって、日本株が下がったら、じゃあジンバブエ株買うかってならんやろ。