「根無し草」という言葉は、家族や学校や会社など帰属がなくても雑草のように力強く生きている感じを示す時に用いられるが、本当に根のない草はない。

人間誰しもどこにも帰属せずに生きている人はいない。

無宗教だと主張する人が無宗教という宗教に属しているように。

幼少期の安全基地がないと底抜けになるが、実存する社会集団だけではなく「属しているという感覚」を育むほうが大切になる。