アルツハイマー型認知症の症状と進行2~要介護度認定と原因と治療~
https://libpsy.com/ninnchisyou2-alzheimer/2092/
前回の続きです。
最初はデイサービスへ
要介護度認定をされたら、
デイサービス(日中通所)→ショートステイ(短期入所)→特別養護老人ホーム入所という長期目線でのルートだけでも確保しておくことが大切です。
私が一人で役場の福祉・健康保健課(市町村によって名前は違いますが大体こんな名前です)に相談へ行き、介護支援専門員=ケアマネージャーさんに自宅へ来て頂きました。
最初は週2回、家まで迎えに来て頂いて午前9時~午後16時まで、認知症予防のリハビリテーションも兼ねて通わせることにしました。
「認知症予防に施設に通うよ!はい通って!」なんて言っても、本人が嫌だと抵抗するに決まっているので、
私の提案で、役場のケアマネージャーとデイサービスの施設の支援員の方に口裏を合わせて頂いて、
「看護師として施設で看護してもらいたい患者さんがいる。ボランティアだがやってくれないかと役場から頼まれている。」ということにしたら、すごく元気になって自発的に通うようになりました。
無駄にプライドの高い赤十字の正看護師の祖母なので、認知症になってもこのプライドを利用することにしました。
まともに話しても会話は通じないので(同意は得ていますが本人は忘れている)、半分は騙しているような形ですが、それが本人の認知症進行予防とっても、その周囲の介護者にとっても負担軽減になるのでいいのです。
施設の支援員の方も、「認知症の利用者」ではなく、「ボランティアの看護師」として私の祖母に接してくれているようで、デイサービスから帰ってくると実に活気が満ちて元気になっていました。
行きたくないとぐずる日も多々ありましたが、看護師の仕事の話をすると使命感で行くようになりました。
帰ってきてからすぐ寝るようになり、睡眠時間が午後19時~午前7時までに増えました。
これは疲れ以外にも薬の影響があるかもしれません。
自宅での生活
認知症の薬を服用して1年経った頃精神的には落ち着くことができましたが日常行動面では衛生・栄養的に異常行動が出始めました。
ご飯に水道水をかけて食べるようになったり、ご飯の入った炊飯器にサランラップを丸めて入れたり、皿を洗わずに片付けてしまったり、湯のみではなくきゅうすのまま飲んでしまったり・・
料理にしてもゴボウをそのままお湯に突っ込んで醤油だけ垂らしたりと、かろうじて「料理」という「ジャンル」は合っているのですが、本質を忘れています。もう家事は無理になっていました。
ご飯を炊飯器に残しておくと不潔行動をする、それがなかったにしてもご飯に水道水をかけて食べて満足してしまうという低栄養的な問題があったので、
炊飯器は常に空にしておいて、娘(母)が弁当を毎朝祖母に用意するようになりました。
洗っていない皿も目につく場所に置かないようにしました。
それよりも対処に困ったのは火のことです。
コンロなど火の元での危険行為が増えてきました。
湯たんぽに水を入れてコンロで着火して小火を起こしました。
使い方を忘れているのです。
やむを得ずガスの元栓は閉めざるを得ませんでした。
こうなるとお湯も沸かせないので、午前中に湯を沸かして10時間近くも72度以上の温度で長持ちするサーモスポットを設置しました。
このサーモス社のポットは水道代も電気代もガス代も浮いて、すごく便利なので認知症の祖母のみならず、私も重宝しています。
またスイッチ1つで水が沸かせる電気ケトルも設置しました。
過去日記↓
最安価で高性能な電気ケトル!電気ケトルの歴史
冬場の灯油や電気ストーブも危ないので、コタツにして、暖房クーラーで対処するようにしました。
現在もこのような感じで、デイサービス→ショートステイ→特別養護老人ホーム入所というルートだけ確保して、ゆるりとした老後を過ごしています。