私の首(頸部)の後頭部から耳下や頸部にかけて4ヶ所ほど腫瘍(腫れ物、はれもの)ができました。

耳の下部が大きく腫れました。

私自身も、リンパ節が腫れたので「がん!?」と思って少しびっくりしました。
検索しても、リンパ腫脹=癌(がん)ばかり出てくるので不安になりました。

しかし私の場合、どうやら直接的な細菌感染によるリンパ腫脹だったようです。

もし同じような症状の人がいた場合、不安軽減のために書き留めておきます。


首や後頭部に多発性のリンパ腫脹が出てから体が動かなくなった

どうも倦怠感(体のだるい感じ)が強くて体が重いと感じて寝たきりになりました。

首を触ったら触知で分かるリンパ節炎でした。
後頭部・頸部・耳下まで腫瘍で腫れました。

最初は後頭部に腫脹を感じる程度でしたが、腫脹が右耳下腺から右総頸動脈リンパ節の走行に沿って群発。
この限局性は何なのだろうと疑問に思いました。
初期症状が後頭部の硬膜外腫脹からだったのも謎でした。
休暇中もリンパ腫脹でずっと寝たきりで動けず。
ひどく熱感が強くて体が動かなくなり、天井を眺めるしかなくなりました。

痛みの緩和に湿布を貼る

疼痛(痛み)はありますが、風邪のような感冒症状がないので検査結果が怖かったです。

頸部のリンパ腫の3つが親指大に急に肥大してかなり痛かったです。

当初は市販の湿布で消炎鎮痛していました。

ロキソニン湿布が病院処方では一番多いですが、2番目に多いのがインドメタシン湿布です。

・非ステロイド性抗炎症薬なので安心。

・インドメタシンの方が安く手に入る(第2類医薬品)

・効果はロキソニンとほぼ同じ。

個人的に重宝しています。

インドメタシン湿布

ちなみにロキソニン湿布。インドメタシン湿布の2倍の価格します。


血液検査・尿検査するも原因不明だった

当初はエイズや、B型肝炎、C型肝炎、あらゆるものを疑いました。
私自身が医療従事者なので、どこかで血液感染していてもおかしくはありません。

しかしHIV、HBs、HCV等や、代表的なウィルス等も陰性でした。
血液データもオール正常値。
当然ながらCRPだけが感染炎症で振り切れて高くなっていました。
余計に何のウイルスに感染しているのか謎でした。精密検査に次ぐ精密検査が続きました。

しかし、がん腫瘍マーカー異常なし。
おたふく風邪も疑われるもムンプスIgMも反応なし。

ここまでで何らかのウイルスに感染したことのみ可能性大となりました。

感染症検査の特徴
https://www.srl.info/srlinfo/infection/feature/feature.html

抗生剤を飲むかどうかの選択肢がある

感染には、大きく細菌感染とウイルス感染があります。

もし細菌性の感染であれば、抗生剤を飲めば細菌を殺すので効果的です。

しかしウイルス性の感染であれば、ウイルスには抗生剤は無意味です。

しかも抗生剤は善玉の細菌まで殺してしまうので、免疫力が低下してしまって他の細菌で病気にかかったり、病状が悪化するリスクもあります。

検査結果が原因不明だったので、医師の中でも意見が分かれ、結局「本人に決めてもらおう」ということになりました。

私は抗生剤を使わない判断をしました。

理由1:仮に菌感染で抗生剤によって消去法で消せるにしても原因不明なままになるため。
理由2:がん腫瘍マーカーやIgMも陰性だったので、マイナーなウイルス感染の可能性の方が高かったため。
理由3:仮に細菌感染でも抗生剤で善玉菌を殺してこれ以上の免疫力低下のリスクを恐れたため。
私は免疫力強化のために1年前からヤクルトと併用して「ビフィズス菌 BB536」や健康力をサポートする「シールド乳酸菌(R)」を飲んでいたため腸内細菌には自信があった。

暫定的にウイルス性のリンパ腫として対症療法としてやりきることにしました。

(参考)
抗生物質の使い方
https://cs.sonylife.co.jp/lpv/pcms/sca/ct/special/topic/index1702.html


動けない病気になると当たり前のことに感謝する

自身が動けない病気になってみると、日常生活での些細なことに「ありがとう」という感謝が生まれました。

普段、体が動くという当たり前のように感じていることや、人の何気ない御縁にも感謝。
感謝しつつ病床に伏せました。

暫し休養させて頂きます。本当に多くの方々に申し訳ない。という気持ちになりました。

MRIの20分の閉塞感は怖い

MRI、私は普段は患者さんを入れる側です。
しかしいざ自分が入ってみると閉塞感がすごかったです。
例えが不謹慎かもしれませんが火葬場を思い出しました。

当事者の不安緊張まで意識するよう心がけようと感じました。


首から帯状疱疹が出る

感染によるリンパ腫脹によって、首の甲状腺の付近に帯状疱疹が出始めました。
後頭部から耳下・頸部に4ヶ所のうずらの卵大のリンパ腫瘍。
これに加えて同箇所に帯状疱疹が発生しました。
とても痛くて、寝られないほどでした。

電撃のような激痛が頭にひびく。耳下腫瘍が顔面神経を刺激して痛い。

例えるなら脳天と首筋に電極を埋め込んで、ランダム間隔で断続的に電気を流されてるような痛みです。
次の痛みがいつ来るか分からないから気がおかしくなりそうでした。
腫瘍による神経麻痺の合わせ技が心にしみました。

現状の私のリンパ腫瘍と帯状疱疹の痛みが安静に寝ていられるほど耐えられるものではなかったので、
VRゲームで気分を紛らわしました。人の脳は視覚野が大半。なので支配されると軽減はされた気がしました。

少しずつ治っていく

自覚症状の表出から10日目。

鎮痛薬の効果か今日は帯状疱疹と頸部リンパ腫による顔面神経の断続的な痛みの頻度が減っていきました。

しかし腫れは継続していました。
耳下リンパ腫がやや硬質化しました。
疼痛から掻痒感に変わりました。少しだけ首の可動域が広がりました。

頸部リンパを伸展しておかなければ神経圧迫して激痛なので左側臥位の体位をずっと保持していました。

いつになったらこれは治るのだろうか。
原因不明ゆえ回復も不明でもはや分かりませんでした。


痛みが痒みに変わった

やや頸部腫脹が治まってきた感じがしたので鎮痛剤の投与間隔を伸ばしてみる。しかし疼痛で睡眠中断。痛みの起こる前に頓服できれば良いがコントロールが難しい。

どうやら頸部リンパ腫の腫れの肥大は止まったようだ。形だけが残っている。疼痛間隔が長くはなったが、首の可動域が限られる。寝たきりではあるが久々に体が動きやすく感じる。

後頭部から浸出液が出てきた

改善していく過程で、後頭部の腫脹から瘡蓋らしきものが取れて浸出液が出てきました。

わずかな可能性ですが、

頭部を何かの虫に刺される→アレルゲン接触→リンパIgE抗体生成過程で炎症が耳下腺・頸部リンパを通って感染→免疫低下と帯状疱疹に至ったのではないか。

仮に刺されたとしたらマダニによるライム病の症状が近かったのです。
リンパ腫と倦怠感が合致します。

ただ患部が後頭部なので髪で目視不可で、マダニ等の発生する夏でもなく発疹も限局しているので低確率な可能性です。

症状の出にくい事例も考えると消去法であり得なくもない。と結論づけました。

(参考)
リンパ節の腫脹について看護師として理解を深めたい
https://kango-oshigoto.jp/hatenurse/article/479/