今後の危惧と必要性
・コロナ患者及び医療従事者と一般認識における病識乖離の統合
・帰省による家族感染症罹患に伴う抑うつに対する心理的介入

感覚的な話だけど12月に入ってから医療関係者と世間の危機的な認識の乖離が進んでデッドクロスしている。
現実は床下まで浸水してるんだけど、世間の方がまだ気付いていない感じ。

一般の人は、大地震直後に陸前高田市の海岸沿いであくびして寝ている。それくらいの温度差。


知識が周回遅れすぎる

ダム=コロナ患者
水=コロナ以外の患者
12月以前
医療者「ダムに水貯まってやばいな」
一般人「大きなダムだなぁ」(水の存在に気づかず、ダムしか見てない)

12月以降
医療者「ダム決壊して水が溢れてやばいな…」
一般人「ダムに水なんて貯まってるの?」(まだダムしか見ず、決壊も気づいてない)

何かひっかかる気がして、いい例えが思いつかなかったけど多分これ。
着眼点・焦点が全然違う、そして周回単位で情報が遅れている。
コップの大きさ(コロナ感染・重症者)だけではなく医療者は全体の水の流れ(コロナ以外の患者)を見ている。特にコップから溢れ出た水の方を。

その通り。みんなコロナだけで死ぬなんて思ってなくて「その周辺」で医療にかかれず亡くなっていく
→「既に助かるべき命が助からない状態」 危機感あらわ 東京都医師会トップ – 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20201227/k00/00m/040/066000c

知識が離れすぎている

コロナ軽視派が2020年3月頃の記事を引用して「パルスオキシメーターという酸素が分かる機械がある!これで解決!」的な感じに言ってるのは、さすがにめまいがした。
医療者が微積分やってるときに、鉛筆という道具で文字が書けるらしい!とサルが発見するほどの、
情報更新の遅さと知識差がありすぎる

おそらく楽観論を前提にしてしまうので、まだ楽観的でアップデート更新されていない一年前の古い情報から都合よく持ってきてしまう。
そこに病識への無知さも乗せるので「長嶋茂雄って今も巨人の現役選手だよね」というような、凄まじい更新遅れが知識の差になる

PTSDが起こるプロセスについて

否認、怒り、取引(回避)、抑鬱、受容。
死のプロセスのように、避けられないショックな出来事に対し、いずれかのの防衛するコマンドを取ります。

床下までの浸水を今まで否認や回避をしていた人も、
鼻の下まで浸水して初めて状況を理解して、いきなり抑うつに落ちます。

現実を否認・回避していた人ほど、見下しや妄想の自己愛で根拠なくカバーするので、落ちたときの衝撃が大きいです。

心の準備ができれていればいいですが、いきなり切られたり、一気に心理的に浸食するのでPTSD