休日出勤

私は曾祖父の代から今まで、医師だったり看護師などの医療福祉関係者だったので、土日祝日が休みだという感覚がありません。

特に病院は平日に診て欲しいなんて人は少ないので、休日が一番忙しくなります。

それがために私も子どもの頃、親は休日は家におらず、隣人や親戚や職場だったり、色んな所に預けられました。
しかし特に親に恨みを持つこともありませんでした。むしろ早い段階で親から自立的に育ったので尊敬の念が強くなりました。

「土日祝日休みが良い」と言う人がいますが、本当にそうでしょうか?

確かに子どもがいれば学校の休みが土日になるので、両親が土日に家にいることは安心に繋がると思います。

ただ逆を言えば、土日に休みの人が多いということは、(少し後ろめたさはあれど他人に)育児を任せやすいので、自分は仕事しやすいとも言えるのではないでしょうか。休日保育や児童館だってあります。

どうしても土日祝日=休みと名付けられているので、「休みであるべき」と錯覚しています。

休日にイベントが開催されるので、多数決的に取り残されたような錯覚をします。

しかし今はもう4割以上の人が非正規雇用という現状を考えてもそこまで意識しなくてもいいように思います。
正規雇用であっても土日のボランティア出勤は多いです。
これから10年もすれば日本の人口は半分近くに減るので、そうなればGDPも半分に減り、税収も半分に減ります。
すると必然的に公務員自体も、公務員給与も半分になります。
つまり今後は、給与面で考えても、土日が休みかどうかでそこまで変わらないようになってきます。

冷静に考えれば、土日が休みで何か得をするかというと気分的なこと以外にないはずです。
小売店も飲食店も土日祝日問わずやっていてくれます。
むしろ土日は混むので避けたいくらいです。平日の方が空いていますし、銀行も使いやすいです。

中学や高校で部活をやっていた時なんか、土日までガッツリ部活で、休みなんてなかったはずです。
無料で「部活」を一心不乱にやっていたのに、給料の出る「仕事」だと休みを欲しがるのも奇妙なものです。
部活だと思えばいいのです。

元々「休日」とはキリスト教の「安息日」のことで、古典的なカトリックの国(公務員国家)は重んじていますが、近代以降の資本主義国家ではそこまで重んじられていません。

日本では文明開化前は5の倍数の日が休み(5日、10日、15日、25日、30日のみ休み)とされていました。

そこにこの「安息日」を導入してきたので、休みが増え、逆に「労働時間が増えてしまった」のです。

つまり休みに縛られなければ、言及すれば8時間の労働基準などの規制の縛りがなければ、もっと効率的に休みを作ることが出来るのです。

土日祝日を休みと羨(うらや)む人がいる一方で、平日の自由な休みを羨(うらや)む人を見かけたので、整理のために書きました。