近所の子ども(幼児)の子守りをした。

3人兄弟。うち一人は発達障害アスペルガーである。

単に自動車に乗る時にさえ、誰がどこの席に乗るか、誰がママの隣に乗るか、誰がどういう順番で車に乗るか、ということで大ゲンカ。

可愛らしいものである。

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特に幼児期はまず「自分の先行イメージ」を作り、そのイメージに周囲を合わせようとする。

「自分の先行イメージ」の自分の思い通りにならないと、
「うわーん」と泣き出したり、「○○が殴ったー!」とかウソを言って悪者を作り、人のせいにする。

子どもの頃は健常な発達。

自己中心性。

それが当たり前。

問題はこれがうまく「そっ啄(たく)」されたかということである。
※そっ啄・・鳥は卵から生まれるとき、子は内側から殻を叩き、親鳥も外側から殻を叩いて援助する。これがそっ啄。人間の心の発達にも同じ現象がある。

乳幼児期の心を自由無垢なチーズとして例えて考えてみよう。
親に少し切られたら強迫性、

半分くらい切られたら自己愛性、

ほぼ完全に切られたら境界性。

善と悪の二分法思考で、
「自分の悪の部分を努力で善くしなければ」と自分にも他人にも欲求するのが強迫性障害、

「自分は善なる神で他人は悪だと卑下する」のが自己愛性人格障害、

「善い自分と悪い自分は別人である」と解離してるのが境界性人格障害。

この順で悪くなって最後は統合できなくなる精神病に至る。

二分法思考はいつ植え付けられるのか?~強迫性・自己愛性・境界性~

多くはこの子供の頃の自己中心性をほどほどで折り合いをつけて大人になる。

別に放っておいても、自分の限界に気づき始める。

転べば痛いと分かるし、高いところから飛び降りたらケガすることも想像で分かる。

しかしそっ啄が正常に行われず、卵のままで過保護にされたり、逆にいきなり無視されたり、「そんなわがまま言う子は知りません」「ご飯抜きです」とか、黙って殴られていたりすると自我の分裂が起こってしまう。

それが大人になっても、いくつになっても表出して、外界に対して自分がやられて嫌だったことを「再現」しようとしてしまうのだ。

自己愛傾向だと自分が中心になって周りが動くことに執着して周りをわがままに操作しようとする。
アスペルガー自閉症だと特に自分が中心になろうとはしないが意味もなく周りを自分の思い通りに動かすことに執着する。

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