患者が溢れはじめ、
厚労省(保健所) vs 病院の対立から、
公立病院(コロナ受入対応、行政指示介入可) vs 民間病院(コロナ受入拒否、開業医団体=日本医師会多数派)
という二重構造の2ndバトルに突入しました。

公立の大病院からトリクルダウンして民間病院へ流れていくので、民間病院の本丸の医師会が特措法を改正(行政が民間病院へ指示できる)してでも対応するかが焦点です。


紹介状のシステムが逆流

例えば、近年のいきなり大病院に受診するのを抑制する「紹介状の有料化」があります。
これは民間病院が得です。
最初から民間病院にかかるように→民間病院には対応できない→お金を払って大きな病院へ紹介
だからです。

最先端治療ができる大きな病院は公立病院。
大学系列の医学部附属病院など。1000床以上の三次救急の大病院。
ここが医療の中核です。

しかし一番力があるのは医師会(自民党中核支持母体)は「民間の開業医団体」(民間病院)なのです。

一部大きな病院は対応して受け入れていましたが、場所によっては対応できず仕方ない理由を盾にしつつ、民間病院から対応している病院へ紹介状を書いていました。

この一年、法的に民間病院がコロナ患者受け入れられないことを盾に、公立病院に患者をパスしまくっていました。

しかしその第一線の公立病院(表向きは本丸、実は外堀り)でさえ患者が溢れて来たのです。

例えばこれは大阪知事のツイートです。

民間病院(表向きは外堀り、実際は本丸=日本医師会)はできるだけ火の粉を降りかかりたくないのです。

元々対応できるように設備も整えていないですし、法的にも指定感染症患者を受け入れることは原則されないので、合法的なことです。

それはそれとして平時の患者も受け入れる余裕はないほどお互いがひっ迫しているので、コロナは公立へ、それ以外の平時の患者は民間へと溢れていたが、民間へもコロナの門戸が流出していったのです。

例えるなら・・

公立病院と民間病院。

この構図は少し分かりづらいです。

例えるなら、ドラゴンボールのミスターサタンと悟空、大臣と秘書官・官僚事務次官、社長と株主や顧問役の関係です。
ラブレターはトップに集まりまくっていて、実はナンバー2が実権力者なのです。

影で関わらないようにトップをヨイショしていたら天下一武道会に参加することになってしまったような形です。


患者はまるでシャンパンタワーやメダル落としゲームのよう

公立病院から患者が民間病院へ。上が飽和して、シャンパンタワーやメダル落としゲームのように患者が押し出されていく。
救われればいいが、すでに救われない人も。この調子だとこれからあと2ヶ月ほどでどうなるか想像に難くない。

公立病院の範囲内でさえ3次救急が患者が溢れて2次救急に拡大する時点で、
津波の8m堤防を2つ超えた、プロ野球の一軍メンバーが全員ケガで欠場して二軍で出場くらいにはやばめな医療の現状。

このシャンパンタワーのようにトリクルダウン(trickle down:徐々に溢れ落ちる)構造を緩和するには、指定感染症を外しても本末転倒で何の意味もなく、むしろ行政が民間病院へ介入できるように特措法を改正するのは一つの手。

医療従事者はコロナ患者だけでなく「それ以外の患者」に危機感を抱いている

さらに2次救急への拡大で、すでに3つ目の目玉飛び出たわ。しかしまだ危うさが医療従事者にしか分からない。
一般の人は、大地震直後に陸前高田市の海岸沿いであくびして寝ている。それくらいの温度差。


どこに権力者がいるのか?

国公立大学でも国公立病院でも国会議事堂でも、そこは現役バリバリの「中堅の選手」がいる場所。
実際に指導しているボスの先生、本物の権力者はそこにはいません。
私立大学、民間病院、関連機関や企業の相談役や特別顧問OBにいます。

なのでコロナでも、下の機関の方にボスがいるので、2次救急、1次救急とトリクルダウン(上から流れ落ちる)すると、下から上へ紹介状書いて現役選手に投げていたのに、
下にいる上司である先輩や師匠(本丸)が「おいやめてくれ」となってしまうのです。

どうしても機関のネームバリューの方が目立ってしまうので、きっとそこに有名人もいると勘違いする。
部活や球団で現役選手はいたとしても、有名選手はいない。
現役の巨人軍の中で、王貞治選手はどこですか?と探すようなもの。

国はどのように収束させようとしているのか?

国としては来年の2月以降から表向きには超楽観論の雰囲気作りを段階的に企画している

責任のしわ寄せは各都道府県のせい。
米国産ワクチンも製薬会社へのクレームを免責したので、副作用が出ても報告を握りつぶす予定。
表向きは薬害問題も起こらない神の万能薬。
この二本立てでシナリオを企画している。

経済が先に動いて政治があとから理由を後付けする。アメリカ市場をフォローアップしようとする日本市場の性質上、先物が先に動いて日経平均まで落ちてくる。
現状だと来年早々のバイデン就任式までのひと波乱下落をまた日本が買い支えつつ、オリンピックまで悲観相場は作れないので更に買い向かいそう

過疎地の医療に忍び寄るコロナ 山あいの病院、陽性が https://asahi.com/articles/ASNDX55PZNDKOIPE011.html #新型コロナウイルス
岐阜県白川町の白川病院(124床)で10月29日夕、職員が発熱を訴えた。来院者のおよそ9割は高齢者、新型コロナウイルスに重症化するリスクが高いとされる。野尻眞院長(71)

3次救急の防波堤が破れて、2次救急に拡大された時点で、1次救急にも流れてくるかと思ったが…。その雰囲気が出ているのが本当にまずい。