人は精神病へ至るまでに神経症→人格障害→精神病へとの順序を踏んでいきます。

日常生活の中で「あっ…この人は自覚してないけど精神病圏へ向かっているな…」と感じることが多くあります。

基本的には、神経症から人格障害までの典型順序として、

①「~すべき」発想→②時間停止→③他者軽視→④精神病という順序でいきます。

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①「~すべき」「~しなければならない」の発想する(強迫性、過度の一般化)
②→自分最高という脳の時間停止(自分は特別なんだという仮想の承認欲求)
③→他人を見下す行動(他者軽視、幼児的操作)
④→精神病へ(妄想的、現実検討能力の低下)


「~すべき」「~しなければならない」の発想する(強迫性、過度の一般化)

神経症者(不安障害)と会話すると、語尾に常に「~すべき」「~しなければならない」がつきます。

「べきの暴君」なので、他人のあら捜しして弱点を見つけて攻撃することに必死なのです。

それ自体が精神病理的で自身の最大の弱点になっています、他人にやるわりには自身を冷静に客観的に見ることはできなくなってきています。

強迫神経症(強迫性障害)だと自分に対する評価も、他人に対する評価も低いので自分はこうすべき、相手はこうすべきと「~すべき」で求めることが多くなってバーンアウト(燃え尽き症候群)しやすいです。

②自分最高という脳の時間停止(自分は特別なんだという仮想の承認欲求)

次に自分最高という脳の時間停止をします。
人格障害の層はすべて自己愛的な基質を持ち合わせていまう。
自己愛性人格障害だと、まず自分を100点にして「全知全能である」と過去で時間停止させます。

例え話でもなく、実際に脳の理性的な思考をする血流が止まります。

次に(自分以外に100点がいてはまずいので)他人を減点方式で、他人の悪い部分や弱点をあら捜しして減点することに必死になります。

この何のエビデンスも客観性もない妄想世界もすぐバーンアウトします。

人格障害からバーンアウト(自己愛インフレーションと私は呼んでいます)しすぎた先の精神病はデフォルトどころか借金までしっぺ返ししてるので、0点どころかマイナス点評価を自身に持ちます。

なのでその前段階の境界性人格障害では、0点と100点が交互に入れ替わったりして安定しません。


③他人を見下す

そして他者軽視、幼児的操作をするようになります。
幼児的操作とは、自分でできることなのにわざわざ他人を利用して動かしたりする甘え行動です。

例えば、目の前に自分の箸があるのに他人に箸をわざわざ自分の手前に動かさせたり、自分で片付けることなのに他人にやらせて他人のせいにしてダメ出しするなどです。

自分最高と脳の時間停止が行われるので、その時点で最高、自分以外それ以降のものは自分以下なのです。

ガラケー最強とどれだけスマホの最新型が出ても認めない、認識できない、出ても評価を下げるという行動を取ります。

なので神経症や人格障害患者の攻撃性(動物本能、幼児性)から来る行動は、

1、他人をあげつらう(なくても揚げ足取って落とし穴にハメる)
2、自己責任、お前が悪い、と誹謗嘲笑する
3、そんな甘えてては世間一般社会でやっていけない、と自分の正当性と顕示承認を無理にやる「過度の一般化」をします。

この1~3の負の連鎖が生まれるプロセスを、自分が破綻するまで、死ぬまでやり続けます。

出会ったらすぐ逃げなさい

馬の頭に人参で自業自得な末路ならまだマシな方です。
当人はもがけばもがくほど沈む底なし沼で他人を引っ張り込んで満足しようとしているので、周囲の人はこのゲームにハメられてると客観的に気付いたらすぐ離れた方がいいです。
裏切り者だの、人でなしだの、恩着せがましく良心を人質に取られても無条件で逃げることが大切です。

先日、知人の臨床心理士カウンセラーがこの話を
「彼らは60年、70年、あるいは一生かけて自分のうんこを流さずに溜めた。その継続力は立派だ。しかしそれを他人に自慢気に私のうんこを食えと投げつけるので、やってることは文字通りのクソだ。」
…と(ひどい)例え話をしていましたが、しっくり来た気がしました。