看護学校をぶっちぎりで一位で通過しして、実習も高評価でこなした私が誰よりも多くの「不採用通知」をぶっちぎりでもらった。

その時のことを恨みがましく書く。

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半年以上続いた看護師としての病院への就職活動

まずは就職活動の解禁された5月頃から5箇所ほど受けた。
当時、看護師は売り手市場であり、引く手あまたでどこを受けても一発で受かるのが普通くらいと言われていた。

しかし都心部も地方も受けたが、病院からすべて不採用通知。

しかも地元の幼少期から通っていた馴染みの病院が不採用となる。

さすがに病院で不採用5つ目にもなるともう慣れた。

病院は看護師を募集しているといいながら、実は募集していないのだ。と感じた。

そして男性という性差別もいまだに根強いのだろう。

【驚愕】社長だけど、アルバイト面接行ったら落ちたwwwww https://t.co/dbwoOd4qsP

今の自分がこの状況。似た事例に安心した。

高学歴と思われるから使いにくいのか、経営者だから使いにくいのか。

なんで経営者が事業知るために他職種で働いたらいかんのですか。

アオイホノオのいち場面に励まされる

アオイホノオ「最高のおもてなしだ」

「俺はこのレベルの審査にひっかからないほどでかい才能なんだよ!」
「最高のおもてなしだ」

「つまり社長が面接に行ったようなものだ!」「そりゃ落ちるわ」←ほんとこれ。悲しくもアオイホノオに励まされる。


さらに10箇所受けてすべて不採用される

就職活動が解禁された5月から7ヶ月。

それまで10箇所ほど病院の面接をした。

冬の12月となり、もはやマイナビやリクナビだけでは病院の候補もなくなり、転職サイトにも登録して探すようになる。

看護師が教える!看護師ナース病院の退職・転職。ハローワーク行く前にやっておくべきこと【まとめ】

そんなとき、やっと一つの大きな病院で採用された。

いじめっ子を採用し、真面目な学生を全員不採用にする可笑しさ

当初はまだまだ自分には力及ばずだなと謙虚に思っていたが

ふたを開けてびっくりした

学部の中でも、成績不良者、インターンシップに参加しなかった者、喫煙者、遅刻常習犯、いじめのトップ、私語常習犯を採用。

一年前からコツコツとやってきた真面目で誠実な学生を全員不採用にしていたのだ。

腰を抜かした。

成績表のGPAの数字さえ読めないのか。

採用されなかった怒りしかないのだ。

周りが「なにか悪いことしたんじゃないの」という冤罪の噂が何よりつらかった。


必死に悪い部分のあら探しをされてしまう苦痛


必死に悪い部分のあら探しをされてしまう。

これが一番苦痛だった。

私は今まで一番前の席で受け、一年前からインターン受けて就職活動した。
恩着せがましく言うのはいけないが同じ同期の仲間を中心となって勉強や実習で助けてきた。
周囲からは「時田さん」と誰よりも慕われていた。

当時は貧乏だったのでテレビも漫画も嗜好品も禁欲してバイトしてきた。

当日は誰よりも早く会場に行き待機した。
数週間前から面接応答の練習をした。
リクルート社の見本の動画をみてハキハキしゃべれるように何度も何度も何度も練習をした。
小論文で出される問題を予想して何度も何度も何度も書いた。

祖母の死もあったので前のめりになって、身をなげうって第一線でバリバリ働きたいと思った。

そんな自分を学部での四年間、想像し続けた。それがものの10分足らずで不採用。

私が決して媚びたわけでもない。一切の悪い理由がみつからないのだ。

同時に「書類が入れ替わったのでは?」「病院の人事はどこに目をつけてるんだ。無能すぎるだろ。」と学部長が言ってくれた。
そんな言葉にも励まされた。

そんなに貧乏人を差別したいのか
そんなに学校いってなかったやつを差別したいのか
そんなに真面目なやつを差別したいのか

という思いがひどく鬱憤となった。

面接はサルがサルを選ぶ。人間は選ばれない。

ちょうど私が受けた病院の一つで大きな医療事故があった。

私はその病院で事故があったとき
「そりゃ数字が読めない、アセスメントができない、こんな盲目ではこうなって当たり前」としか思わなくなった。

「人間が人間を選んでくれる」と思ったが、「サルがサルを選んでいた」のだ

人間が、動物園のチンパンジーのサル山に入って「仲間にしてください」というようなものだ

サルにはわからないだろうと、本気で見下しにかかった。

ちょうど相模原事件があったので気持ちに共感してしまった。

社会的に「無償の憎しみ」を向けられたのだ。

なぜいじめられっ子は面接で不採用になるのか

すでに面接官がいじめっ子のためだ。

ホットポテト。

なぜあなたは集団の中で運が悪いのか?(悪運を引き寄せるホットポテト)

それで採用側がいい人材をとかいってるのだとしたら笑えきた。


自分だったらどう選ぶか?

人を選ぶときには特に「対象愛段階に達しているか」を見なければならない。

自体愛→自己愛→対象愛への発達3(対象愛とは?)

正直、自己愛以下を雇ってはいけない。

「見た目だけ見る人ばかりで。中身が分からない人がこんなにいるとは」という絶望がすごかった。

行動と動機の区別ができてないのだ。

憧れていたゆえに、そのために必死に頑張ってきただけに残念すぎた。

素晴らしいと思っていた場所がそこが抜けるくらい頭が悪かったことに絶望した。

憧れていた芸能人が虐待をしていたようなものだ。

最低限、人間としてできてほしいライン

不良者ばかりが採用にされたとき、私は最低限、人間が仕事できるラインというのを考えた。

最低限できるラインとして

・落ち着いて座っていられる
・指示をしっかり聞ける
・ミスが少ない
・努力家である
・喫煙しない
・反社会行為をしない
・遅刻しない
・すぐ怒らない
・客観的に物事が分析できる
・人の悪口を広めない
・患者さんを見下さない
・仲間を思いやる
・人を尊重できる

このあたりがあるべき姿だが。

職場側は、この真逆の性格の人ばかりを雇ったのだ。

頭がおかしいとしか思わなかった。

これを「社会的排除」という。
年齢や性別や学歴で社会的に排除していく。
そのための新卒一括採用の仕組みを考えた独占企業リクルート株式会社が諸悪の根源である。

貧困と差別を生み出すシステムを作り上げている。

なにが高学歴や。大学行くお金ないほど貧困だったからバイトしまくってやっと大学行けて、大学でめっちゃ頑張って優等生で学費半額にしてもらって、それで院生と名大で勉強続けて、片手間で看護師の資格の新卒で病院受けたら不採用連発とか意味分からないすぎる。

ひたむきにやってきて何でこんな仕打ち。

山口 真由 の 天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。 (扶桑社)

現役の東京大学法学部→財務省→弁護士の人の本。気持ちはすごく分かる。自分も同じだった。

先日見学したケアプロ株式会社の川添高志社長からメールきていた。嬉しい。モチベーション上がる。
自分も同じ医療の道を歩みながらも、病院にも採用されずにスタートラインにさえ立てずに行き詰まっていたが励まされた。

私の友人も東大医学部大学院にいて収入ないのに働き口もなく地元にも帰れないという。

おそらく私と同じように地元に帰っても雇ってもらえなかったのだろう。

キャリア官僚が村役場に来るようなもの、社長が面接受けるようなもの、校長が学校の受験をするようなものなのだ。

「扱いにくい」これに尽きる。


採用後と不採用後をイメージしておくこと

受験でも面接でもそうだが、
受かっても落ちても、何らかの理由が後付けされてしまう。
特に何の根拠にも基づかない印象だけで決められているので。

発表前「受かる状態」と「落ちる状態」を考えておく。
受かったら「やはり」と考える。
落ちたら「らしくない」と考えないとモチベーションが保てない。

自分を仮想的にでも上げておかないと、次へつながるモチベーションが保てないのだ。

20年間の努力がたった数分の面接で否定された気分になる。

圧迫面接をしてくるような人事がいるブラック職場には勤めなくていい

で?実績は?
で?実績は?

と何度も聞いてくる面接官がいた。

あとで考えると受からなくてよかったと思える面接も多々あった。
当時はわらをもすがる思いだったのでそこまで考えなかったが。

すでにこの人物を見た時点で
「あぁこんな頭の悪い人の下で働きたくないな」
「認めてもらったとしても嬉しくないな」


面接官は神ではない

すさまじく自己嫌悪するが、すごいバカな面接官を見たという感想を持った。
いや相手が自分以上にバカだったのが目に見えてわかった。

話しても分かってもらえないのだ。

こんなのに落とされると
「面接官の気を削ぐようなことしたに違いない」「お前は悪人なんだ」
「謙虚さがなかった」のだと周囲に言われるのがつらかった。

きっと採用されたら「さすが面接官はみる目があった」と周囲は手のひらを返すだろう。

いずれにしても冷静に考えれば悪い面接官であった。

これが一度ならまだしも三度や五度も続くと苦しくなった。

落ちすぎて何か希望できるような立場でなくなる

面接で落ちすぎて、もう何か希望できる立場にはなくなった。

それどころか「何が希望だ。全部裏切りやがって。お前らのような脳足りんに認められたい訳じゃない。自分の希望をやってるんだ。やって裏切ってるのはどちらか。何がしたいか?だと。それ言わせておいて、つぶすんじやねえか」という心の怒りが爆発していた。

何を言ってもダメなのでデメリットを逆手に取る言い回しにする

元々私は社会人だったので最初から現役生と同じこと言わないようにしてた。足らない分を補うと。

大学卒業して勉強していました→角が立つからダメ
大学卒業してなにもしていませんでした→怠けてたからダメ

いずれにしてもダメなのだ。

民間病院では学歴アピールせずに息吹を入れることを言うこと。

「年齢が高いからこそこれまで学んできたことが活かせる」だの特に自身がやってきた福祉活動を強調した。

何よりそれまでいくつも不採用されたことは言わないが吉である。

実習で頼られてきたのでそんな存在になりたいと当たり障りのなくいった。

ギャップ萌えを利用する

どうせ履歴書の経歴や数字を客観的に読めない人たちはどうでもいいと感じるようになった。

せめて実績を言わなくても、キャラクターで選んでくれたら良いと自暴自棄になってきた。

逆の立場を演じる戦略にする。

私自身は小難しく堅苦しいインテリという第一印象を持たれやすいので、わざと自分の弱点を披露するように演じた。

結果だけ言えば、キャラクターを崩したほうが良い印象を持たれるような気がする。

最も参考にした本↓

超一流の雑談力

実践したが面接向きではないと感じた本↓