昨今のAIに対する嫌悪感は、職が奪われるだの、素人でもプロ偽装けしからんだの、そんなことではなく、
幼い頃からお世話になった商店街の優しいおばちゃんの店が、強盗にボコボコにされて放火されるの見て大衆も楽しんでいるような、背景にある血汗にじむ人間の物語をブルドーザーされる抵抗感。

AI絵師すごいとSNSで発信すると大荒れするほど、なぜかイラスト界隈は凄まじく反AIへの意識が強い傾向。
一方で文章や音楽の界隈では共存利用することに積極的。

この違いは「視覚野優位であるイラスト」に「絵が好き、作者が好き」「苦労して描いたんだ」という感情と物語を付与してしまって、好きな絵と好きな作者が同時に破壊されて、他の者の触媒に使われることに強烈な抵抗感があるのだろう。