今後「ワクチン90%以上有効」というニュースが増えるでしょう。

まずウソだろうと疑ってください。

ワクチン有効という言葉を聞いた人が「90%も効くんだ」とミスリードするように狙ってマスコミから出されているので「なぜ毎回90%以上なんだろうな」とか疑問に思ったり、正しい「有効率」について調べてみた方がいい。基本的な統計マジックです。


わざわざ%の割合に戻して数を少なくなる手法

約1万6000人のコロナ累計死者数のうち50代以下は全体の300人程度。それをわざと%の死亡率にして「死亡率0%やんけ」とやる軽視派。
「コロナ死亡者の95%はワクチン未接種者でした」をわざと逆にミスリードさせて「ワクチンは95%有効率」とワクチン万能論をやる推進派。

この間に答えがあります。

まず前者から見ていきましょう。

死者1000人で死亡率0%とも言える

この感染爆発と満床と検査数カンストでたった一ヶ月で万単位で人が亡くなる。特に50代以上。

性質上、同居せず「置き換わっていく」のでデルタに対してワクチン接種しててもスルー。

ともすると死亡率0%(死者数300人程度)の50代以下は接種すると重症化は防げても今後の新株の罹患リスクが高くなる。

全体の死者数が多すぎて50代以下
死亡率0%(死者数1000人)
みたいなことが起きる

コロナ全体1万6000人の死者数。50代以下は死亡者数300人程度=「死亡率0%」
東日本大震災の1万5000人の死者数も日本人口比の死亡率に直せば「死亡率0%」
今回のコロナは「50代以上は死亡率20%」ある。ものすごく亡くなる。


何だって人口比にすれば死亡率0%と言える

「コロナの死者数に対して日本人口は99%も生きてるから大したことない」と分母を大きくして軽視する怪しげなグラフを見受けたけど、
東日本大震災の死者が1万5899人(現在)
コロナの死者数1万3417人(現在)
で同じなので「東日本大震災の日本人の死者は大したことない!」と言いたいのかな

第二次世界大戦中の大阪大空襲の死者が1万5000人程度、東京大空襲の死者が名簿で分かるだけでも1万7000人程度、
東日本大震災の死者が1万5000人程度、
コロナの日本人の死者の1万3000人程度(現在)が
「日本人が死んだの少ない、良かった」と言えるかどうかですね。

毎度、死者数を国民人口比のパーセント割合にわざと直して「死亡率0%」とか言ってる人がいるけど、だまされる人いるのかね。
東日本大震災の死者数1万6000人も「死亡率0%」と言えちゃう


大阪大空襲の死者1万5000人程度→人口比の死亡率0%
東京大空襲の死者1万7000人程度→人口比の死亡率0%
第二次交通戦争の死者2年間で1万7000人程度→人口比の死亡率0%
東日本大震災の死者1万5000人程度→人口比の死亡率0%
コロナの日本人死者1万6000人程度→人口比の死亡率0%

これで「死亡率0%!すごい!日本人死んでない!」でひっかかってる人はよほど頭が悪いと思います。

実際に相当な数の人間が死んでいるからです。

ワクチン有効90%以上のウソ

「死亡率0%」のコロナ軽視論の統計マジックと同じ手法で対局にあるのが「ワクチン有効率95%」のワクチン万能論なので、どちらも信用してない。

これだけ重症者や死者がいれば、ワクチン2回目接種者も当然いるだろうけど、ワクチンのネガティブ報道は規制されてるから、
未接種の死亡者だけから「死亡者のうちワクチン未接種者は95%でした」とやって「ワクチンは95%も有効でした!」と誤解ミスリードさせるいつもの統計マジックでまた隠蔽しそうです。

よく塾の宣伝で使う「東大合格率90%」みたいな、もう合格確定の群からの抽出する方法と似ていて、
そもそも塾に通っていない東大に落ちる群を集めて母集団にして、「落ちた人90%、通っていた人は10%合格した」から、つまり「塾に通えば東大合格率90%」とミスリード狙いの宣伝している今のワクチン


しっかりと数で見ましょう

わざと分母を増やして、数ではなく「率」にして「重症化率0%」とやる捏造グラフが多いのです。

逆にこのように「数」を書いてくれるグラフは助かります。

他条件での比較と外部要因がないのにも注意

接種の有効性なお高く
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74546890V00C21A8M11400/

こういうのが典型的な「ワクチン95%有効でした」とミスリード誤解を狙うもので、
・なぜか未接種者の感染との比較ではなく、接種者の感染を母集団にしている。
・接種者ということは、感染予防意識が高い=マスクで防いだ可能性もある。ワクチン以外の要因の可能性がある。その中での感染者は少ないに決まっている。
・デルタでのブレイクスルーの懸念を言う割には期間が不記載。おそらくデルタ流行以前の変異前の減っていたもの。

接種を完了した人のうち、これまでに感染した人は0.09%と、1000人に1人(0.1%)に満たない。接種完了後に重症化した人は0.01%、死亡するケースは0.001%とさらに少ない。


死者の中で未接種者の方が多いのは当然

死者全体のうち、ワクチンを1度も接種していなかったのは68人(71%)で、1回接種のみが12人(13%)、2回接種済みが2人(2%)。医師が聞き取りをしておらず接種歴が不明な人は14人いた。

コロナ死者96人の7割がワクチン未接種 2回接種は2% 都の1カ月調査で判明
https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/125960

そもそも未接種者は重症化しやすい=優先で入院するので、コロナ死者=未接種者に極端に偏りが出るのは当然。

未接種は優先的に入院して重症化するからです。

これを逆に読んで98%もワクチンが効いているから、とミスリード誤読しないよう注意です。

今後、「死者の中で、重症者の中で、接種者の中で、未接種者の中で、90%以上有効でした系のグラフ」はまず疑った方が良い。
同条件での比較と外要因の検討がないので。
過去にもダイエット詐欺で同じ手法が多用されて問題になった。

割合にされていたらまず疑うこと

重症者数や死亡者数の分母を人口比の割合にして「人口死亡率0%」で「誰も死んでない」と軽視して見せる統計マジック。

割合率まま年代や内集団のみ比較して「30代の78倍で死ぬ」とか「入院した未接種者の90%が死ぬ」と「みんな死んでる」と過剰に危険に見せる統計マジック。

多種多彩でどちらにも惑わされないことが大切です。