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「恋愛の時はボーダーっぽくなる」言い当て妙な言葉だと思う。

ボーダーに会ってみると分かるが、印象としては「子どもっぽい、自己中心的、感情的、よくキレる」だ。

これが50以上になっても代わらないことが多い。

ボーダーに理性で考えろは無理、何でも感情で言ってくる。

躁鬱気味でプライドと卑屈の二面性。プライドの時は「何で私のことを聞かないのか!」で、
卑屈になると「はいはい、どうせ私が悪いんですよー」と茶化す。

彼らが親になると、自己中心的に子を自己所有化し、それが無理になると放置・無視する。

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自己の病理として、ボーダーは自己がバラバラで自己愛転移しか起きない。

自己愛転移とは、相手のことを考えず自分のことばかり考えて心のイメージの置き換え(転移)が働かない状態のこと。

まだ自己愛性人格障害は自分を褒めてほしいと言う転移が起こるが、ボーダーは無理。精神分析では改善できない。

フロイトの時代は自己愛性人格障害はナルシストすぎて自分のこと以外考えていないため、相手のことを考える=転移、は起きないとされた。
精神分析不可能とされた。
これがひどくなって妄想や幻覚の自分ファンタジーの世界を彷徨う自己愛神経症(今で言う精神分裂病・統合失調症)になると考えらてた。

病的な自己愛状態が重いのが精神分裂病(重度の自己愛神経症)、軽いのが自己愛性人格障害(軽度の自己愛神経症)。

軽い自己愛神経症を研究していたコフートは自己愛転移も転移が起こるとした。

自分を褒めてほしい=自己愛転移も転移が起きる=自我がちゃんと存在している=精神分析可能ということ。

自己愛神経症のうち重度(統合失調症=転移不可)と、
軽度(自己愛性人格障害=転移可能)の間(中度)に境界性人格障害(ボーダー)がある。
ボーダーは自己愛転移なので他者への転移など不可。

つまり重度自己愛神経症(精神病=うつ病・統合失調症)のようにカウンセリングより薬物療法の方が良い。

ボーダーは頻繁に投影同一化(古・投影性同一視)をしまくる。

投影同一化とは相手が何かの感情をぶつけてきて、それに対して自分も同じ感情を相手に向けてしまうこと。

相手も自分と同じ感情を持っていると見えてしまうこと。

ボーダーのやり口は、相手を煽て褒めるか、煽てけなすかのどちらか。

要するに、(自分を認める人なので)すごく相手を褒め称えるか、(自分を認めない人なので)すごく馬鹿にしまくするか、どちらかの態度。

だから相手も時に嬉しかったりしても、結局、やたら腹が立ったりしてこちらも感情で喧嘩してしまう。感情的なやり取りになる。
だから投影同一化が起こりやすい。

自己愛性人格障害は結婚しても、ほとんど離婚する。

自分を褒めてもらうことしか考えられないから。
まず相手のことなんて考えない。相手を自分の評価を高める自分のアクセサリーの一つとしてしか見ない。

境界性人格障害は、自己愛性人格障害が持つ褒められたい欲求以前に、更に自分のことしか考えられない。

結婚して子が生まれてから子どもを自己所有物化するが、それが無理だと気付いてネグレクト的な虐待をする。

なぜこんな人が結婚して子ができる段階までいくかと言うと「ボーダーはモテる」から。

境界性人格障害者や自己愛性人格障害者は異性にモテる。

ボーダーは男女問わず相手がよく見える時、こちらもものすごい良い自分になる。

徹底的に愛して貢いでベタベタとした関係になる。相手も少しボーダー傾向だったり自己愛が強かったりするとこんなにも愛してくれて嬉しいとのぼせ上がる。

境界性人格障害者は「愛してる」とか「好きだ」とかガンガンぶつけてくる。おだてまくられたりする。
その感情に相手も釣られて投影同一化すると、その相手もボーダー傾向になって、二人で感情でのやり取りになる。

恋愛は人をボーダーにする。しかしボーダーの場合、その先に待つのは破滅と虐待である。

現在はあまりにも自己愛神経症(中でも特に境界性人格障害=ボーダー)が増えてきている。

若い人にも多い。基本的にまともに会うとトラブルに巻き込まれるだけなので避けた方が良い。

対処するなら、みんな多かれ少なかれボーダーの要素はあるが、自分にもそれはあると逆に自覚して接することが大切。

「共感」と「同情」と「同一化」の違いについて。

「同情」とは主体が自分中心(よって自己満足で相手を見下す感がある)で感じること。

対して「共感」とは感情は持ち込まず相手と同じ目線の立場で感じること。

「同一化」とは心理的に相手と同じような人間になっていくこと。 ”共感は一時的な同一化”。