【原因】
●分娩後出血発症までの時間分類
1、早期分娩後出血(分娩後24時間以内)・・弛緩出血、胎盤遺残、産道損傷、子宮破裂、子宮内反、癒着胎盤、先天性凝固障害
2、晩期分娩後出血(分娩後24時間〜6週まで)・・感染、胎盤ポリープ、先天性凝固障害

●要因部位による分類
1、子宮外の要因による出血・・血液学的疾患、出血性素因、軟産道(なんさんどう)の血腫(けっしゅ)、軟産道裂傷
2、子宮内の要因による出血・・弛緩出血、胎盤遺残、卵膜遺残、子宮内反、子宮破裂、羊水塞栓、DIC

【症状】
弛緩出血、産道裂傷、腟壁、会陰血腫(えいんけっしゅ)、子宮内反(しきゅうないはん)、子宮破裂

【検査と診断】
超音波診断、全身状態の評価のために、血圧・脈拍数・血球数算定・凝固能検査。CT、MRI検査。
内診では、色調、凝固の有無などの血液性状、産道裂傷・血腫の有無、子宮収縮の状態、とくに痛みを訴える部位がないかどうか。
全身状態を改善するため止血処置。